管理会計について簡単に教えて下さい

会計には色々な種類がありますが、報告主体や目的によって、財務会計と管理会計に分ける事ができます。
財務会計とは企業外部者に対して、企業の財産状態や経営成績を報告する目的の会計です。
一方、管理会計とは主に経営者に対して、企業活動をより良く行えるような情報を提供する目的の会計です。
財務会計とは主に法令に基づいて行われますが、管理会計は法令によって行われず、各企業独自のルールで行われます。
また、財務会計は過去の事象に対して行うものに対して、管理会計は将来の事象に役立てるという違いもあります。

管理会計は、古くは、原価計算と予算管理、最近では、活動基準原価計算やバランスト・スコアカード等、様々な手法があります。
中でも、個人的に企業活動において役に立つのは、CVP分析だと思います。
これは、費用を固定費と変動費に分けて考えることにより、目標利益を達成するために必要とされる売上高を計算する事ができる方法です。
ちなみに、CVP分析は、Cost-Volume-Profit分析の略称です。

尚、上述しました通り、財務会計と管理会計は別物ですが、財務会計を行うときに管理会計を意識すると二度手間を省く事ができます。
具体的には、勘定科目や補助科目の設定です。
それぞれ、後々分析しやすいように設定を行う事により、将来の行動目標や意思決定に役立てる事ができます。
最初から理想の科目体系を作成する事は難しいですが、徐々に、将来に役立つような科目体系を構築して行く事をお勧めします。