小規模企業共済について簡単に教えて下さい

小規模企業共済とは、個人事業主が事業を廃止した場合や、会社等の役員が役員を退職した場合等に、それまで積み立てていた掛け金に応じて共済金を受け取る事ができる制度です。
小規模企業共済は、支出時に全額所得控除を受ける事ができるとともに、支給時には退職所得や一時所得扱いになる場合もあるため、税法上のメリットを享受することができます。
ただし、20年未満の払い込みの状況で、任意解約を行うと、元本を下回る解約金になりますので、注意が必要です。

月々の掛け金は、1,000円~70,000円の範囲で自由に選ぶ事ができます。
長期に渡っての支払いのため、ゆとりのある金額を選ぶ事が望ましいですが、途中、500円単位の増額や、不測の事態が生じた場合、1,000円まで減額できる事になっています。
また、一般の保険同様、無担保・無保証で、契約者貸付を受ける事ができます。
更に、新たに事業を始めたり、配偶者や子に事業を譲渡した場合、新たに契約を締結せず掛金を通算する事ができます。

尚、個人事業主や会社役員なら誰でも加入できるわけではありません。
具体的には、加入時に常時使用する従業員数の人数によって決定されますので、加入時に確認するようにして下さい。
また、中小企業退職者共済制度を利用している場合、加入する事はできません。